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特別講座 キャッシュフロー計算書
特別講座 キャッシュフロー計算書
1.キャッシュフロー計算書とは何か
2.損益計算書との違い
≪計上のタイミング≫
≪利益があるのに、会社に現金がない状態≫
≪帳簿上の操作≫
≪補足:貸借対照表とは何か≫
3.キャッシュフロー計算書の3つの区分
4.キャッシュフロー計算書の作り方
≪営業活動キャッシュフローの作成≫
◆直接法
直接法 営業収入-営業支出
◆間接法
間接法 税引前当期純利益 ± 損益計算書の調整項目 ± 貸借対照表の調整項目
≪キャッシュの範囲≫
5.連結キャッシュフロー計算書の作成
≪原則法と簡便法≫
6.営業活動・投資活動・財務活動キャッシュフロー
≪営業活動によるキャッシュフロー≫
営業活動キャッシュフローに記載される内容は、(1)会社の本業による利益 (2)投資活動キャッシュフローと、財務活動キャッシュフローに当てはまらないお金の増減 についてです。
◆直接法と間接法
≪投資活動によるキャッシュフロー≫
≪財務活動によるキャッシュフロー≫
7.キャッシュフロー計算書の形式
8.フリーキャッシュフロー
≪使い道≫
キャッシュフローとは何か ≪計算方法≫
≪フリーキャッシュフローによる企業判断≫
9.キャッシュフロー経営
≪営業活動キャッシュフローの改善≫
≪投資活動キャッシュフローの改善≫ キャッシュフローとは何か
◆DCF法
DCF(Discounted Cash Flow)とは、将来のキャッシュフロー(予測)から現在価値を算出する方法です。期間や金額の異なる将来のキャッシュフロー(予測)が、現在価値に置き換わることで比較可能となるため、投資判断に役立ちます。
≪財務活動キャッシュフローの改善≫
10.参考:資金繰り表や資金収支表との違い
≪資金繰り表≫
≪資金収支表(資金移動表)≫
キャッシュフロー計算書とは何か
「お金の流れ」を見るための財務諸表。企業の支払能力の大きさを示す
2000年3月期決算から株式公開企業に作成義務
損益計算書との違い
「計上されるタイミングの違い」と「帳簿上の操作は可能か」の2点
キャッシュフロー計算書の3つの区分
営業活動によるキャッシュフロー…会社の本業によるお金の増減
投資活動によるキャッシュフロー…設備投資・余剰資金運用によるお金の増減
財務活動によるキャッシュフロー…資金調達・借入金返済によるお金の増減
キャッシュフロー計算書の作り方
直接法…収入と支出の総額を主要取引ごとに集計し、表示する方法
間接法…損益計算書と貸借対照表からお金の流れを逆算し、表示する方法
連結キャッシュフロー計算書の作成
2003年3月期決算から、財務諸表の作成は連結ベースで行う
原則法と簡便法がある
フリーキャッシュフロー
会社が自由に使えるお金。会社の価値を表す
フリーキャッシュフロー = 営業キャッシュフロー - 投資キャッシュフロー キャッシュフローとは何か
キャッシュフロー経営
営業活動キャッシュフロー…仕入れ、在庫、売上のお金の流れを向上させる
投資活動キャッシュフロー…無駄な固定資産を減らす、有価証券を売却する
財務活動キャッシュフロー…資金調達コストを下げる。社債や株式による調達比率を上げる
決算書の読み方 キャッシュ・フロー計算書
本業でのキャッシュの流れ を示しており、企業がキャッシュを生み出す能力である。営業活動によるキャッシュ・フローの表示は、詳細な表示である 直接法 と簡便な表示である 間接法 の2種類があるが、実務上では間接法が多く利用されているため、今回は間接法を前提としている。ただ、結果的に小計以下は同じ数値となる。企業にとって本業から得るキャッシュがマイナスとなっている場合には、投資資金を自己資本でまかなうことができず、財務面に関しても借入の返済原資がないこととなる。逆にプラスの場合は、本業から生み出したキャッシュで投資を実施し、借入金の返済原資も確保できることとなり、企業にとってはプラスであることが望ましい。与信管理上では、 マイナスの場合の内容吟味 が重要となってくる。
投資活動によるキャッシュ・フローのチェックポイント!
固定資産および投資有価証券といった 投資に関連する分野の購入・売却によって生じたキャッシュの流れ であり、マイナスの場合は投資を実施して資金が支出されるケースが多く、企業にとっては最大でも営業キャッシュから生み出された金額の範囲内での計上が望ましい。仮に営業キャッシュ以上の金額で投資を実施すると外部からの資金調達を余儀なくされ、金利を負担しなくてはならないことになる。逆にプラスの場合は、投資した資産を売却してキャッシュを捻出するケースが多く、その場合は本業でキャッシュを生み出しておらず、資金繰りが厳しいことも想定される。よって、総合的には営業で生み出したキャッシュをベースに負担とならない投資の適正額を設定し、その範囲内で毎期継続的に投資(マイナス)を行う形が望ましい。与信管理としては、マイナスの場合は 負担とならない範囲内での投資額が計上 されていること、プラスの場合は売却した資産の状況、 売却して資金が必要となった理由など が重要となってくる。
フリーキャッシュ・フローのチェックポイント!
フリーキャッシュ・フローは営業キャッシュ・フローと投資キャッシュ・フローの和であり、 企業が自由に使用できる余剰資金 のことであり、プラスであることが望ましい。与信管理においては、フリーキャッシュ・フローがマイナスの場合、 手元のキャッシュがない ことを意味し、資金捻出のため金融機関から借入金を導入するなどして負債が増加してしまう可能性があるため注意が必要である。しかし、必要に応じて金額の大きい投資を実施している場合には問題ない。また、プラスの場合でも金額が大きい場合には投資に消極的な可能性もあり、 成長性が低い ことも考えられる。
財務活動によるキャッシュ・フローのチェックポイント!
金融機関からの資金調達・返済および株式発行による資金調達・配当金の支払、社債発行による資金調達・償還などの 財務状況を示すキャッシュの流れ であり、マイナスの場合は金融機関からの借入金の返済、社債の償還が進んでいるケースが多く、逆にプラスの場合には金融機関からの借入金や社債発行で資金を調達したりするケースが多い。与信管理において、マイナスの場合には、 営業から生み出されたキャッシュの範囲 で捻出されているかを確認する必要があり、プラスの場合には 資金が必要となった理由を確認 することが重要となってくる。いずれにしても営業・投資・財務それぞれが連動しており、 総合的に判断 することが重要となってくる。
キャッシュフロー経営を理解し、経営へ活用する方法を分かりやすく解説
一方、 貸借対照表は、「一定時点の健康状態」である体重、血圧などの健康状態、体質 を表します。
二つ目の考え方とは、 利益と キ ャッシュフローをしっかり区別し、キャッシュフローを ベースに考え、行動することです。
キャッシュフローベースの経営状態の捉え方
キャッシュフロー損益の見方
損益計算書 | 内容 | |
売上高 | 100,000 | |
売上原価 | △70,000 | キャッシュフローとは何か|
売上総利益 | 30,000 | 売上高-売上原価 |
販売管理費 (内減価償却費) | △15,000 (減価償却費3,000) | |
営業利益 | 15,000 | 売上総利益-販売管理費 |
営業外収益 | +2,000 | |
営業外費用 | △3,000 | |
経常利益 | 14,000 | 営業利益+営業外収益-営業外費用 |
法人税 | △4,000 | |
当期純利益 =損益計算書の利益 | 10,000 | 経常利益-法人税 |
減価償却費 | +3,000 | |
借入返済額 | △6,000 | |
キャッシュフロー損益 | 7,000 | 当期純利益+減価償却費-借入返済額 |
減価償却費を利益に加える理由
埋没原価とは、 過去に支払ったコストで、 将来のキャッシュフローに一切影響しないため、事業、投資に関しての意思決定する際には、考慮するべきではありません。
単位:万円 | 減価償却費あり収支 | 減価償却費なし収支 | 差額 |
売上 | 3,000 | 3,000 | ー |
原価 | 1,800 | 1,200 | △600 |
粗利益 | 1,200 | 1,800 | +600 |
その他の経費 | 1,400 | 1,400 | |
利益 | △200 | +400 | +600 |
赤字なのでプロジェクトはストップする方が良いでしょうか?
しかし、減価償却費に相当する金額のキャッシュアウトはなく、 このプロジェクトを継続することで毎年400万円キャッシュが増加 します。
キャッシュを生んでいる事業は止めるべきではありません。
借入金の返済額を控除する理由
よほど、キャッシュが手元にある場合を除き、 キャッシュが増加しつづける状態が企業が継続するための最低条件だと考えています。
しかし、 利益が借入金の返済額より少なければ、手元のキャッシュは確実に少なくなっていきます。
キャッシュフロー貸借対照表の見方
ここからは、変化した結果、 キャッシュフロー的に企業がどんな健康状態か=貸借対照表的な数字の見方 について説明します。
貸借対照表を見て、会社の「健康状態」をみて、 資金繰りが悪いの根本原因は何なのか、投資余力はどれほどか、手元資金はいくら必要なのかを判断し、長期的な企業戦略の立案に役立てるのが目的です。
貸借対照表 | 資金別貸借対照表 | |
重視していること | ・他社比較 ・1年間の利益 | キャッシュの状態、体質の把握 |
利用者 | 株主、金融機関、税務署 | 経営者、財務担当者 |
作成方法の自由度 | 制度会計、税務などルールに基づく | 科目の配置、表示方法は自由 |
この 資金調達と資金運用のバランスを把握し、 企業が創業以来の利益である繰越利益剰余金や資本金、借入金などをどのように資金運用しているのか、その結果、手元のキャッシュがいくら残っているのか を説明する表です。
- 企業の儲けである「損益資金」
- 営業債権債務の差額である「売上仕入資金」→季節性の増減がある場合は要注意、運転資金の調達計画に用いる
- 商品、製品に運用している資金である「在庫資金」
- 設備投資等に投資している資金である「投資資金」
- 株主から調達している資金である「株主資金」
- 銀行から調達している資金である「借入資金」
- 資金繰りの安定度の目安となる「安定資金」
- 上記のいずれにも該当しない短期的に変動の大きい資金が「流動資金」
資金別貸借対照表を作ってみて感じることは、 企業の見え方ががらりと変わるということです。
そして、損益資金の原資である 「利益」が企業にとって重要であることをより一層感じることができます。
②そして、これらに相当する資金をまず、利益、株主からの出資で賄います。⇒ 返済不要なので投資失敗した場合のリスク無し
キャッシュフローとは何か
たとえば、経営者に万一のことがあった場合の財務内容への影響を考えると、死亡退職金の支払いや借入れ・買掛金など、短期的な返済資金が必要になり、該当事業年度に多額の現金が法人から出ていくということになりかねません。 キャッシュフローとは何か
当然、財務上流動比率が下がるなど、法人の健全性を低下させる行為となります。
そこで、生命保険金が法人に入ってきたらどうでしょうか? 当然、生命保険金は現金で(法人の利益として)入ってきますので、経営者に万一のことがあった際、法人の財務上の健全性維持に役立つことになります。
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1st Lecture キャッシュフロー計算書って何?
ごく日常で使われるようになった「キャッシュフロー」。では「キャッシュフロー計算書」とはどんなものなのでしょうか
●そもそも決算書とは?
●キャッシュフロー計算書が導入された理由
●キャッシュフローとキャッシュの違い
●企業活動を3区分に分ける
●損益計算書と何が違うのか
●資金繰表とキャッシュフロー計算書の違い
●会社におけるキャッシュフロー計算書の重要性 キャッシュフローとは何か
●キャッシュフロー計算書と貸借対照表の関係
●フリーキャッシュフローって何?
●キャッシュフロー計算書を公開している会社とは?
2nd Lecture 営業キャッシュフローの見方
キャッシュフロー計算書の3区分の一番上にある「営業キャッシュフロー」について見てみましょう
●営業キャッシュフローとは?
●運転資本って何?
●在庫が増えるとキャッシュフローが悪くなる?
●売上債権が増えるとキャッシュフローが悪くなる?
●仕入債務が増えるとキャッシュフローがよくなる?
●減価償却費が増えるとキャッシュフローがよくなる?
●引当金を設定するとキャッシュフローがよくなる?
3rd Lecture 投資キャッシュフローの見方
キャッシュフロー計算書の3区分の2番目、「投資キャッシュフロー」について見てみましょう
●投資キャッシュフローとは?
●設備投資するとどうなるのか?
●設備を売却するとどうなるのか?
●設備投資と減価償却費の関連は何か?
●投資キャッシュフローからその会社のスタンスがわかる
4th Lecture 財務キャッシュフローの見方
「キャッシュフロー計算書」の3区分の3番目、「財務キャッシュフロー」について見てみましょう
●財務キャッシュフローとは?
●借金をしたり、借金を返すとどうなるか?
●資本金を増やすとどうなるか?
●配当金を支払うとどうなるか?
●自己株式を取得するとどうなるか?
●株価が動くとキャッシュフローに影響する?
5th Lecture いろいろなキャッシュフロー計算書のパターンを見てみる
キャッシュフロー計算書にもいろいろなパターンがあります。その特徴から、会社の現状と方向性を読み取りましょう
●見るべきポイントは?
●投資優先タイプ
●伝統的な会社のタイプ
●これから成長するベンチャー企業タイプ
●成長過程にある企業のタイプ
●成熟して稼いでいる会社のタイプ キャッシュフローとは何か
●借金返済優先タイプ
●金余りの状態になっている会社のタイプ
●衰退する会社のタイプ
6th Lecture キャッシュフロー計算書を使った経営分析指標
キャッシュフロー計算書を使った経営分析指標で、どのような経営状態がわかるのかを理解しましょう
●全体を見る総合指標とその使い方
●総合指標のデュポンモデルによる分解
●インタレストカバレッジレシオの使い方
●設備投資の妥当性を分析する
●投資全体の妥当性を分析する
●銀行がよく使う債務償還年数とは?
●株価とキャッシュフローの関係を見るPCFR
●実践・キャッシュフロー計算書を読む!
●まとめ~キャッシュフロー経営へ
南 俊基氏(みなみ としき)
早稲田大学政治経済学部経済学科卒業、慶應義塾大学大学院経営管理研究科修了。監査法人トーマツにて、財務調査を中心に会社更生法監査、事業再編等を担 当。その後、ソニーグループの経営戦略コンサルティング会社にて原価管理体制の構築、グループ会社再編等の財務戦略の立案、また財務省理財局にて財政投融 資調査業務に従事。上場バイオベンチャーの役員を経て現職。メーカー、医療機関、バイオベンチャー等に対して、財務戦略、コスト管理、事業再編に関するコ ンサルティングを行っている。併せて、会計・財務等の企業研修を数多く手がけている。公認会計士、税理士、日本証券アナリスト協会検定会員。
開催日時 | 講師が担当する他の講座 |
---|---|
2022年9月22日(木) | 決算書からの企業分析入門 キャッシュフローとは何か |
2022年8月22日(月) | 事業計画作成と収支予測の基本 |
2022年7月27日(水) | 利益を生み出す仕組みの作り方 |
2022年6月29日(水) | 原価計算と管理会計の基礎知識 |
2022年6月23日(木) | 文系のためのファイナンス入門 |
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コースコード XAP10101
受講料(消費税込み) 19,800円(税抜価格18,000円)
確認テスト すべてのLectureに各1回
レポート なし
使用するアプリケーションソフト Microsoft® Word、Microsoft® キャッシュフローとは何か Excel、Adobe® Reader®
標準受講時間 6時間
動作環境※
●PC OS × ブラウザー
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