本記事では、仮想通貨(ビットコイン)FXで多く用いられるテクニカル指標の「ボリンジャーバンド」についてを解説していきます。
ボリンジャーバンドの見方 – 売り買いのサインを見極めよう!
ボリンジャーバンドは、米国人投資家ジョン・ボリンジャーが1980年代に考案したトレンド分析の手法です。
過去21日間(現在の主流は9日、20日、25日)のレートから統計的に計算を行い、移動平均線の上下に変動幅を示す線を引いたものです。
チャート上にボリンジャーバンドを表示すると、7本の線が表示されます(初期設定では3本や5本の場合もあります)。
中央に表示されるのが、移動平均線です(ここでは20日間の移動平均線になっています)。
上の線から次のように並んでいます。
- ±1σ:68.3%
- ±2σ:95.4%
- ±3σ:99.7%
上記の性質からボリンジャーバンドは通常、 逆張り (価格が上昇している時に売って、価格が下落している時に買う)を行うときの代表的な指標として利用されています。
ボリンジャーバンドを描く標準偏差とは?
- ±1σ:N日の移動平均±N日の標準偏差σ
- ±2σ:N日の移動平均±N日の標準偏差σ×2
- ±3σ:N日の移動平均±N日の標準偏差σ×3
ボリンジャーバンドの基本的な3つの動き
スクイーズ
エクスパンション
ボリンジャーバンドの見方
スクイーズの場面から、価格が上下どちらかに大きく変動し、±2σの線が上下両方向に大きく広がる場面をエクスパンションとよびます。
したがって、 エクスパンションが見られた場面では、形成されたトレンドがどの程度強いのかを把握する必要があります。
価格が±2σの線にぴったりと張り付くような動きをした時には、素直にトレンドフォローをする必要があります。
バンドウォーク
エクスパンションで形成されたトレンドが非常に強いもので、±2σの線にぴったりと張り付いて価格が変動する画面を、バンドウォークと呼びます。
バンドウォークが見られる場面では、素直に順張りしましょう。
強いトレンドが形成されているためです。
ボリンジャーバンドのトレンドフォローでの活用方法
- +1σ よりもローソク足が上で推移している場合には、このトレンドは手堅いと判断
- +1σをローソク足が下回ってきた時には、売り
- +2σをローソク足が上に突き出した時には、売り
- -2σをローソク足が下回った後、再び上昇し突き出した場合は、買い
ボリンジャーバンドの注意点:大きなトレンドを捉えるのは不得手
仮想通貨のトレード目安として利用しましょう
しかしながら、ボリンジャーバンドの開発者であるボリンジャー氏は、このような見方についてもあまり期待してはいけないと述べています。
テクニカル指標はあくまで判断を下すための材料であって、機械的に「Aの場合ならBする」のような投資判断を下すべきではなないということです。
あくまで目安であることを常に肝に銘じておく必要があります。
ボリンジャーバンド
トレンド系
ボリンジャーバンドとは?
ざっくり解説
- ±1σ内に収まる確率 約68.3%
- ±2σ内に収まる確率 約95.4%
- ±3σ内に収まる確率 約99.7%
また 標準偏差の幅が広まっているときはボラティリティ(価格の変動する幅)が大きくなっている ことを示しています。上昇するときは一気に上昇し、下降するときには一気に下降したり、上下に激しく動きやすくなっている状態です。
ボリンジャーバンドの見方
トレンド指標は過去の状態から現状の状態を示す指標です。
将来の株価を予想する際には単独で判断せずに ほかのオシレーター系の指標も見てトータルで判断する必要がある と思います。
ボリンジャーバンドが以下の場合株価に変化が出る可能性が大きくなります。
- バンド幅が狭い場合(硬直状態が続いていて上昇・下落へ発展する可能性が高まる)
上記の状態の時に以下の指標も併せて確認してみると角度が上がります。
- MACDの水準や上昇、下落の転換点にいる場合
- 移動平均線がゴールデンクロス・デッドクロスするか。
ボリンジャーバンドのパラメータ設定
設定するパラメータ
考発案者のボリンジャー氏は ±2σのみ を表示させることをおすすめしているようです。
バンド幅を見て市場のボラティリティ(価格の変動する幅)に注目していたのでしょうか。
寄り天(寄り付き後株価が天井をとること)など に気付ける場合もあります。
こちらも発案者のボリンジャー氏は 「20」 をおすすめしています。
トレードするタイミングによると思うので値を変えてみて全体のチャートを見てみるといいですね。
【仮想通貨(ビットコイン)FX】ボリンジャーバンドの使い方や設定、チャート分析手法を解説
本記事では、仮想通貨(ビットコイン)FXで多く用いられるテクニカル指標の「ボリンジャーバンド」についてを解説していきます。
仮想通貨(ビットコイン)FXのチャート分析で使われる「ボリンジャーバンド」とは?
- 相場の価格変動幅を予測できる
- 現在の相場がレンジなのかトレンドなのかを把握する事ができる
ボリンジャーバンドを用いる事で相場の価格変動幅を予測できる
- 1σ〜-1σまでに収まる確率=約68%
- 2σ〜-2σまでに収まる確率=約95%
- 3σ〜-3σまでに収まる確率=約99%
ですが、価格が±2σ内までに収まる確率が95%なので、ほとんどの確率でその価格は±2σに落ち着くと考えても良いでしょう。(もちろん収まらない場合もあります。)
現在の相場がレンジなのかトレンドなのかを把握する事ができる
仮想通貨(ビットコイン)FXにおけるボリンジャーバンドの見方
- スクイーズ
- エクスパンション
- バンドウォーク
スクイーズ
スクイーズとは、ボリンジャーバンドの幅が狭まっている状態を言い、主に価格変動幅の少ないレンジ相場で発生します。
エクスパンション
バンドウォーク
バンドウォークとは、バンドに沿ってローソク足が並ぶ事をいい、強いトレンドを示唆する一つの指標となります。
仮想通貨(ビットコイン)FXにおけるボリンジャーバンドを使ったトレード方法
- レンジ相場で発生するスクイーズを見て逆張り
- トレンド相場で発生するエクスパンション、バンドウォークで順張り
レンジ相場で発生するスクイーズを見て逆張り
トレンド相場で発生するエクスパンション、バンドウォークで順張り
なので、ローソク足が勢いよく2σを突き抜けるとトレンド入りのサインとなります。
仮想通貨(ビットコイン)FXにおけるボリンジャーバンドの設定方法
TradingView
TradingViewの場合、まず画面上にある「インジケーター」をクリックし、「ボリンジャーバンド」と検索して選択しましょう。
GMOコイン
bitFlyer
ボリンジャーバンドは仮想通貨取引アプリからも確認できる!
仮想通貨(ビットコイン)FXにおけるボリンジャーバンドの注意点
- 他のテクニカル指標と併用しておくこと
- 必ずしも一定の範囲内に価格が納まるわけではない
ボリンジャーバンドは他のテクニカル指標と併用しておこう
必ずしも一定の範囲内に価格が納まるわけではない
ボリンジャーバンドはそのバンド内に価格が収まる確率を表しており、±2σ内に収まる確率は「約95%」であると上述しましたが、必ずしも一定の範囲内に価格が納まるわけではありません。
仮想通貨(ビットコイン)FXにおけるボリンジャーバンドのまとめ
ボリンジャーバンドのメリット
- 相場の価格変動幅を予測できる
- 現在の相場がレンジなのかトレンドなのかを把握する事ができる
ボリンジャーバンドを用いたトレード手法
- レンジ相場で発生するスクイーズを見て逆張り
- トレンド相場で発生するエクスパンション、バンドウォークで順張り
ボリンジャーバンドを用いる際の注意点
- 他のテクニカル指標と併用しておくこと ボリンジャーバンドの見方
- 必ずしも一定の範囲内に価格が納まるわけではない
執筆者プロフィール
ペイ編集長
キャッシュレスPAY編集長。2級ファイナンシャル・プランニング技能士。 新卒で大手総合金融機関であるSBIホールディングスに入社し、広告の運用やマーケティングに従事。 その後11ヶ月で退職して、現在は前職で培ったフィンテックやFPに関する知識を活かし、キャッシュレス決済に関する研究を続けている。
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